日本人の誇りは何処へ
昨今のトイレットペーパーの騒動を見るにつけ、誇り高い日本人はどこに行ってしまったのか?
全ては教育に帰する。
勉強の出来ることが全てではなく、人間として身につけておかなければならない立ち居振る舞いや、矜恃が最も求められるのではないでしょうか?
坂爪 捷兵
イザベラ・バード イギリス人女性旅行家の日記から抜粋
1878年私達は、三等車で旅行した。日本人の平民のふるまいを是非、見たかったからである。客車の仕切りは肩の高さしかなく、たちまち最も貧しい日本人で満員になった。三時間の旅であったが、他人や私達に対する人々の礼儀正しい態度、そして全ての振る舞いに私達は、ただただ感心するばかりだった。それは、それは美しいものであった。
そしてとても礼儀正しく親切である。イギリスと較べると何という違いであろう。さらに日本人はアメリカ人と同様、自分や周りの人への気配りから清潔で見苦しくない服装で旅行をしている。老人や盲人に対する日本人の気配りもこの旅行で見聞した。私達の最も良いマナーも日本人のマナーの気品、親切さには及ばない。
ヨーロッパの多くの国々や我がイギリスでも地方によっては、外国の服装をした女性の一人旅は、無礼や屈辱の仕打ちにあったり、お金をゆすり取られるのであるが、ここ日本では私は、一度も失礼な目にあったこともなければ、真に過当な料金を取られた例も無い。
ほんの昨日のことであったが、革帯が一つ紛失していた。もう暗くなっていたが、その馬子はそれを探しに一里も戻った。彼にその骨折賃として何銭かあげようとしたが、彼は、旅の終わりまで無事届けるのが当然の責任だ、と云って、どうしてもお金を受け取らなかった。
彼等は礼儀正しく、やさしくて勤勉で、罪悪を犯すようなことは全くない。
日本人は子供に対して全く強い愛情をもっている。家の女たちは、私が暑くて困っている姿を見て、うやうやしく団扇をもって来て、一時間も私を扇いでくれた。
料金を尋ねると、少しもいらない、と云い、どうしても受け取らなかった。
彼等は今まで外国人を見たこともなく、少しでも受け取ることが、あれば恥ずべき事であると云っていた。
使いの者が、私の夕食に一羽の鶏を買って来た。
ところが一時間後にそれを絞め殺そうとした時、元の所有者が大変悲しげな顔をして、お金を返しに来た。
彼女はその鶏を育ててきたので、殺されるのを見るに忍びない、と云うのである。
こんな遠い片田舎の未開地で、こういうことがあろうかとは!私は直感的に、ここは人情の美しい所であると感じた。
その後イザベラ・バードは、中国にも旅している。
彼女の中国での日記には、次のような事を書いている。
信じられないような汚さ、英語では表せないようなひどい悪臭、うす汚さで希望など無い、騒がしさ、商売、そして耳さわりな騒音は中国の都市に共通する特徴であるが、それにしても騒音は、頭がおかしく鼓膜が破れそうだ。
中国の町のごろつき連中は、無作法で、野蛮で、下品で、横暴で、卑劣で、その無知さ加減は筆舌に尽くせない。
そして、表現することも信じる事も出来ないような不潔さの下に暮らしている。その汚さといったら想像を絶する。
その悪臭を言い表せる言葉は存在しない。そんな連中が日本人を何と「野蛮な小人」と呼ぶのであろうか? 私は、北京を見るまでは朝鮮のソウルを地球上でもっとも不潔な都市と思っていた。
また中国の紹興の悪臭に出会うまでは、もっとも酷い都市と考えていた。
大都市、首都にしては、余りにもみすぼらしい。表現できないほど酷いものであった。
中国では礼儀作法の為に二階建ての家は禁じられていた。
その結果、二十五万人以上の人々が地べたで(主として迷路のような路地で)暮らしている。
その路地の多くは、荷を積んだ牛が通れない程の狭さである。
やっと一人が通れる広さしかない。
さらに立ち並んでいるひどくむさ苦しい家々があり、その家が出す固体や液状の廃棄物が散乱している。
さらに緑色のヌルヌルとしたドブ水が流れ、その汚さが臭く鼻を突き人間がすむ場所であるかと目や鼻が疑う。
又、彼女は、朝鮮に関して次のように記している。
現在の朝鮮の状況は、少しましな暮らしをしている人に親類や友人が、たかる習慣を持っている。
それを恥としない民族だ。一定の収入ある人は、親類や友人を扶養しなければならない。私は、朝鮮の人々に将来希望が無いとは云わないが、次の事が重要である。
朝鮮は、内部からの改革は不能なのでロシアか日本の力を借りなければ国は成り立たない。以上は彼女の日記の抜粋である。
最後に訪れた時、彼女は日本について「この国は熱烈で自己犠牲をいとわない愛国心、国家の長{天皇}への愛着の普遍性、祖先崇拝、家族愛、魅力的な礼儀作法の正しさには敬意を表す」と記している。
こんな素晴らしき、日本は、いま何処へ行ったのか?「日本人の誇りを取り戻すために」もう一度洗濯いたし申し候! 合掌